幸せな70年間がありました。敗戦で生活水準は、大正末期ぐらいまで戻ってしまい再度戦前の良き時代レベルに復帰するにはずいぶんと時間が必要でした。しかし、皆が喜べる「オールウェイズ3丁目の夕日」のような昇っていく楽しみがありました。しかし、私たちはこの「幸せ」が歴史上とても珍しいものということは分かっていませんでした。
バブルがはじけても、リーマンショックがあってもどれほど一般庶民に関係があったでしょうか?
しかし、今は「幕末のような転換期」に入っていると私は思っています。私の先祖は「倒幕尊王」に奔走しそのために家も改易になる憂き目を見ました。たぶんそこまでは「想定内」だったろうと思います。しかし、幕府が倒れて「700年続いた武士の世」が終わるとは思っていなかったようです。世の流れについてゆけず、我が家は10年職につけず、浪々の身をさらしたようです。
今、静かに世の中は変わっている気がします。「生きる」力が求められるときは既に来ているように思います。
大きな船に乗れば安心・・・とは言えないぞ!そんな事例がいっぱいありませんか。隠してきた世の中のひずみがぎしぎし音を立てていませんか?「まあまあ」と今までの踏襲では乗り越えきれない大きなうねりが来そうな気がします。私たちは学校で歴史を習っても「勉強だよ」で終わり、行かす術をよく知りません。少なくとも日本史上なかった「人口減少」「超高齢化社会」と「未婚社会」の到来は確実に日本を変えることになると思います。今までの延長で物を考えること・・・これが一番危ないかもしれません。単純系ではなく誠に複雑系な社会なのです。
こうなったら、「柔軟な人間」になるしかないと私は思っています。年収が減ったら減ったように生活する、束縛されるものを極力持たない・・・環境適応人間。お子様をどう育てていかれますか?