この仕事をしていて「良心的な人」は考えるとおもいます。私が思うに、
A君は前回は30点だった、今回は40点になった・・・・私はこれはいい先生だと思うんです。前も50点今回も50点次回も50点・・・これで平均的な先生・・・実際はこれさえ少ないのです・・・だから、成績が下がっていない時は「塾を辞める」なんて極端な行動をしない方がいいんです。
塾の教員をして楽やな・・と思うのはトップのクラスを持つとき。
授業の工夫なんていらない・・・もともとできるメンバーだけいますから。
なぜ、そういう子だけが集まるクラスがあるか?それは「べらぼうに高い授業料・講習費を要求するから」です。保護者の所得は高く、教育熱もひときわ高い。基本、学歴も高い。滋賀出身なら、「子供に膳所は最低でも行ってほしい」くらいは思っておられます。いやいや、膳所より私学の方が旧帝大の進学率が高いぞ・・・そんな会話が普通に家庭内でなされます。そういう誠に恵まれて、「学力の高いお子さんだけを集めたクラス」は、誰が教えてもまあ、元の学力が高いですからな。らくです。
実はこれが「入試実績のからくり」ですよ。「もともとできる子を、そのまま進学させる」・・・・そら誰でもできる。「つまずいている子」「これからなんとか伸びていきたい子」をトップに上げる・・・・授業料が上記の塾の半分にも満たない状態で・・・・「それを行う先生」は「いい先生」でしょう?違いますか?
塾業界が「ブラック」なんて言われるのは、「結果を出すための長時間労働」を「学費」に転嫁できないから。教員・スタッフが我慢するから。だから「いい先生から、いなくなります」。
地域で一番安い・・・なら、なんで安いのか?考えてください。中国産ですか?添加物が多いんですか?なにかあります。1コマなら安いけど、それじゃ効果がないから10コマ受講してくれ・・・・結局高くなりませんか?
高い授業料が払えるご家庭はいいですよ。しかし「ボンビー」家庭に育ってきた私は、「適性な費用はいただきたい」と思いますが、上記のような「合格数増加戦略的な価格設定はしたくない」と思います。教育の格差・・・・これは「今は学校外学習で埋める」しか方法がありません。
私たちエースの授業料をご覧になって「安くねーじゃねえか」と思われる方もあろうかと存じます。「教育の質の低下」を招かないためにも「適正状態」と考えています。(小学生は「赤字」ですよ)
そして、部活動を認め、始業時間も考慮し、中1~2は週2日で5教科受講できるようにいたしました。
英数だけでは「高校は受かりません」よ。中3から社会を・・・・・、結構つらいですね。みなさん「憶えたら仕舞」なんて言われる。昔とは違います。昔なら誰でも知っていた事柄を今のお子様は知りません。
「近江八景」言える小学生がいますか?そんなの教科書には出てきませんよ。今のお子さんは「教科書の出ていること」だけ勉強されます。しかし、それでは根の無い草のようなもの。「松尾芭蕉」・・・はあ、よく滋賀県の過去問に出て来るなあ・・・だって、滋賀にいたんだもん。石山に。「行く春を近江の人とおしみけり」・・・知りません。だから、お父様お母様のように「既存の知識」と結合させて暗記することができないのです。
「社会は憶えられない」・・・そして「記号問題など存在しない」・・・全て記述式です。