勉強をしているのにイマイチ成果が上がらないあなた、問題を解き、答え合わせをするのが勉強だと思っていませんか? それは勉強ではなく、「解ける」と「解けない」を振り分ける作業です。いや、自分は解説も読み込んでいる、というあなた、それも「わかる」と「わからない」を振り分ける作業です。 勉強とは、「できない」を「できる」にすることです。先生に質問をしたり、知識を覚え直したり、問題を解き直したりする復習からが、本当の勉強なのです。まずは、普段の学習において、勉強と作業を分けて考えることから始めましょう。 注意してほしいのが、「解説を読んでわかる=できる」ではないこと。解説を読んで「なるほど」と納得すると勉強しているつもりになりがちですが、左図を見ればわかるように、「わかる」だけでは勉強ではありません。解説を読んでわかった問題を何度も解き直し、解説を見ずに自力で解けるようになって初めて、「できる」と言えるのです。 「わかる」を「できる」にするためには、次のステップを踏みましょう。まずは、解説を見ながら自分で解説をします。それが完璧にできるようになったら、次は解説を見ずに手を動かして(書いて)問題を解きます。さらに、少し時間を置いて(その日の就寝前がベストです)、解説を見ず手も動かさずに、問題を解きます。解答を書くのではなく、頭の中で読解の流れをなぞるイメージです。頭の中でも紙の上でもスラスラと解答を再現できるようになったら、堂々と「できる」と言えるでしょう。できることを着実に増やしていけば、成績も間違いなく伸びていきます。
「蛍雪時代(2016年6月号)」より引用