「ある青年の覚醒」 鈴木秀子(国際コミュニオン学会名誉会長) ※『致知』2016年1月連載
「人生を照らす言葉」より
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もう一人、これは本欄で以前取り上げたことのある青年の話です。 この青年は26歳でがんになりました。 手術ができないほど深刻な状態でした。 私は父親からお手紙をいただいて、青年を見舞ったのですが、驚くことにベッドから立ち上がり、病人とは思えないほどの笑顔で私を迎えてくれました。 そして、こう言ったのです。 「僕はこの病気になって、当たり前の生活がいかにありがたいさが、よく分かりました。 辛さよりもそれを知ったことの嬉しさのほうが、ずっと大きいんです」 彼は鍼灸師として埼玉県内の病院に勤務していましたが、自らの病をとおして患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さを知るとともに、それまで上から目線だった自分を本当に恥ずかしく思った、とも話してくれました。 当たり前であることのありがたさに目覚めたこと。 医療者としての心のあり方が分かったこと、これもギリギリの環境の中で掴んだ 魂の声だったに違いありません。 そして、彼もまた奇跡的な回復を遂げ、いまは医療現場へと復帰しています。 さらに驚くことには、彼が入院していた病院の院長が、その前向きな明るい姿に心打たれ、 彼をスタッフの一員として迎え入れたことです。 「人生に起こる出来事は何一つとして 意味のないものはありません。 青年に訪れた試練も自分の天命に 目覚めさせるための大切な プレゼントだったのでしょうか」みなさんは、大切なプレゼントを 受け取られていますか?
今回私はけっして休む、休みを取ることが許されない・・・必ず陣頭指揮を執るべき講習会後半4日間、高熱と頭痛、はげしい咳、そのために気管に傷がついたのでしょう血痰が出る、声も出ない・・・そんな状態でした。
スタッフの皆さんが、所定の動きをしてくださり気遣ってくださり、また本当に申し訳ないのですが生徒さまにも気を使わせながら、なんとか31日小学生の講習授業を終了することができました。
今も間断的に発熱を繰り返しますが、一昨日深夜が山でした。尾籠な話ですが「お通じがない」などということは幼少時に1度あったきりでしたが、この4日間はなかったんです。昨日、早朝やっとありました。自分でも食が細るのが分かりましたし、シチューでも「油もの」とおもって受け付けないのです。とにかく「水を1日2リットルを目標に流し込んで、脱水症状にならない様に、腎機能が低下してお小水が出ない様にならない様に」・・・実に素人くさいことですが、いたしまして講習会を終えられました。ブログでは何度も書きましたように、「エース進学ゼミ」の在り方がこれでいいのか?これは生徒さん保護者様のお役に十分立っているのか?今のようなやり方で、ぶっ倒れないでいつまでやれるのか?・・・塾長としての健康管理も「おまえ」の責任だろう・・・いろんなことを考えました。きれいごとを言うようですがあまりに体が苦しいと「損得」とか「見栄」とかスコーンとどっかに抜け落ちます。自分の中が空だ・・・そんな気がしました。私、塾を始めて30余年・・・改めて己の立ち位置について考えたのです。
生徒さん保護者様の為にできるだけのことはしよう・・・・しかし、病になってはいけない。適度に休むべきだ。
今まで「家庭学習をしない生徒の面倒を見る施策」ばかりしてきた、これからはそれぞれの「責任分担」を明確にして、責任を負っていただく。授業後、再テストに当てていた時間を「希望者を対象に発展学習の時間」に当てよう。
今まで、月曜日~土曜・日曜もエースを開放して自由に自習できるようにしてきた・・しかし、生徒たちの来る時間帯はだいたい固まっている、それならば「日曜は時短できるんではないか?」
完全に『過労』です。この2年ほとんど休みをとらず・・・自分の授業がないとエースが休みだと思っておる生徒がぎょうさんいますがあれは不思議です・・授業は毎日あります。例え休講期間でも、やることは山のようにあるので働いてしまってきました。「先生、明日何時から開いているの?」「2時だよ」・・すなわち、全ての対外的要件を2時までに走り回って済ませておかなければなりません。そして、鎮座まします状態にないと。
今回は「おいおい、おまえなあ!」という神様の忠告なんでしょう。突然死するよりよっぽどましだわと思います。わたし・・・これを言うと「オカルト主義者か?」とみんなに気味悪がられるんですが「死んだらあかんよ」というギリギリのところで「何者かの」ストップがかかるんです。今回も発動した・・・有難いことです。
ここ数十年・・・あいや、まあ、しばらくは「憎まれっ子世に憚る」で、しっかりやらせていただきます。
皆さま、決して「エース進学ゼミ」が、成績上位者だけを大事にする塾になるとか、そうでない人を粗略に扱うとかいうことは今まで同様全くありません。「よりよき形」・・・・これは皆様の希望を現実化する仕組みであり、場の雰囲気であり、私たちの心を変えようということです。そして、「誤っていたやり方」を検め・・自分でできることをしない者・高をくくっている者の甘えを許さないようにしたいということです。
エース進学ゼミに、小2から入塾したら、ふつうの子が公立中学から「膳所」「洛南」「西大和」「東山パスカル」に入学できる・・・・こんな夢のある進学塾にしたいじゃありませんか?
そして、その子たちが旧帝大に進み「これからの日本と世界の諸問題の解決に尽くす」・・・・快挙ですな。
カカカカカカカカ!!!