エースは「質問がしやすい」と言われます。ありがたいことです。今後も「勉強空間」の維持発展に全力を傾けたいと思います。
来られた方はお分かりですが、まあ~、ふつうの塾にはないようなものがゴロゴロしている。なんですかあれは?・・・すべて「実物資料」なんですね。テキストと資料集と先生の説明だけでは面白くないじゃないですか?
百聞は一見に如かず・・などと申します。「実物」から受けるインパクトはおおきい。最近の「社会嫌い」は、「体験不足」と「実物しらず」が大きな要素のように思います。私の趣味とも一致するので、若いころから世界のいろんなものを収集してきました。自分で現地で求めたり、「交換した」ものもありますし、何度も足を運んでやっと見つけたものもあります。それらについて語る私は「きっと、おめめキラキラ」状態でしょうね。アホちゃう?アホです。
でも、お勉強は「へええ~、そんなに楽しいもんなんか?」「そんなに面白いもんか?」と先生が面白がっていることに引き込まれたりしませんか?私は理数系なんですが、生徒には「九九以上は出来ない」と言って数学や理科を教えていません。教えられないんやろう・・・・たぶんできます。数Ⅱくらいまでなら。
しかし、教えたくないんです。私の数学は「受験に必要」だから勉強した・・という手のもので、それなりに上位の成績でしたが、数学の面白さが分かりませんでした。だから、こんな人が教えると「こうしたら解けるよ」というだけ!のものになり「数学は楽しいぞ」って伝わらないと思うからです。私の高校の友人に「記号論」を読みながら昼食を摂り、「ふぁふぁふぁふぁふぁ~」とバルタン星人のように笑ったヤツがいます。まず「記号論」・・・が分からんので尋ねてみると「数学の哲学みたいなもん」といい、数字の1つも出てこない。それを読んで何が面白いのか?「わからん」・・・・結局そいつは筑波大の理学系(数学科?)に進みました。そいつを見て思ったもんです。私にとって数学は「受験の道具で、解法を懸命に憶えて対応している」。剣道で言えば「受け」ばかり。・・・全然面白くない。しかし、そいつは「試験に全く関係ない本を読んで楽しんで笑っている」・・これが「好き」ということやなって。
数学嫌いな私でさえ「数学は面白いのかもしれない」と自分が気づいていないのだなと思わせる出来事でした。ましてや、中学生や高校生には「この科目は面白くてたまらんわ」っていう人が教えるべきやなあと思うんです。
「エースを勉強しやすい環境にする」と共に「生徒諸君に質問する勇気を涵養する必要がある」とも思います。
分からへんの?・・っていつも聞いてもらえるわけじゃない。ましてや「義務教育を終えた高校」でそんな軟なことはありえない・・・質問しに行っても「がんばれ」でしたから・・・恨みになってるんかな?しかしその言葉で「目が覚めた」のも事実です。ああここは、「中学までの義務教育・・・・学んでいただこう」なんて場所じゃないんだな、おれが辞めても誰も困らない・・おれ自身が高校を辞めたくないならおれ自身で解決するしかないんか?っと気づかせてくれた「事件」でしたから。今思えば「恩師」ですね。
やっぱり、「質問する勇気は、すこしづつでも生み出さないといけない」と思うよ。