小学生の時は毎日「計算ドリル」「漢字ドリル」が宿題として出されていました。保護者様にも目につきやすいですよね。「やっているなあ~」って。中学は宿題がないんです・・・・とおっしゃる保護者様がありますが、「宿題あります」よ。毎日提出ではないだけです。
各教科のワークや白プリは、当然「学校の授業が進んだところまでする」のは宿題です。あとでまとめて「中間・期末テスト前」に提出ということになるのです。
評価のされ方も変わりますよ。小学校の場合、専科の先生の担当教科以外は担任の先生が教えますよね。だから、Aくんとは「こんな子だな」って比較的早く把握してくださいます。一度、後ろを向いてしゃべっても、(前の時間のあのトラブルを引きずっているな・・・)って理解してもらえます。
ところが、中学は「教科ごとに先生がちがう」・・・と言うことは「前の休み時間にトラブルがあって、今日は落ち着いて授業が受けられない」なんてことは、次の授業の先生にはわかりません。このため後ろを向いて「しゃべる」・・・もううるさいぞ、授業中やぞ・・・だとしてもAくんは「授業中におしゃべりする子」というレッテルが貼られます。この授業中の態度や先に述べた「ワークや白プリ・ノートの提出」は、ものすごい重さがあります。
たとえ、テストで90点代であろうと、それらが「マイナス評価」ならまあ「5段階の3」でしょう。中学は5段階評定ですが「1」「2」のつく生徒はほとんどいません。だから実質「3~5」の3段階なのです。そしてクラスの大部分は「3」です。・・・・その他大勢です。「4~5」はクラスで5~6人程度でしょう。それがご近所で、瀬田の皆さんがよく口にされる「東大津を受験できる」レベルです。石山・守山・彦根東・膳所・・・・どのくらいって想像がつきますよね。
中学生になれば、保護者様が「時間割」を合わせるとか、宿題の点検をするとか・・・してはなりません。「でも…マイナスになるんでしょう?」そうですが、そんな幼稚なことを「中学生になったお子様」は望みますか?
また、そんなことが「将来、お子さんの為になりますか?」・・・「なりません」・・・破たんします。
自分はもう中学生だから「自分のことは自分でするんだ」という自律心・自立心を育てるべきでしょう。口を出すのはなんぼやっても構いませんが「保護者様が手を出して準備をやってしまう」なんて、泥沼です。
世の中、厳しいのね・・・ってお子さん自身が気づいてこそ意味がありますし、そうやってとった成績が実力ですね。中1や中2になっても辞書も引かないで「親に聞いて来る、また教えてしまう」のは私は絶対よろしくないと思います。知り合いに「お子さんをお母さまが全教科教えられて、大学まで合格させられた方」がいますが・・・私はう~ん、と思うんです。中学・高校は「親から離れていく時期」・・・思春期であり反抗期(特に親を批判的に見る時期だと思うんです。そんな中で「ああはなりたくないな」から初めて「自分づくり」をすると思いますので、親子べったりは「どうかな?」って私は思います。・・・・正直申して私はここで失敗して独立心旺盛な我が子と険悪になりました。最近は、妙に仲のいい「父子」とか「友達親子」がありますが、世界で1つしか作れない「父子関係」「親子関係」を「友人関係」と同じにする意味がよくわかりません。「親子関係」は誰もが世界で1つしか作れないものです。お子様は「友達親」の言うことに従う、尊重する必要はありませんね。「うるさい!ほっとけ!」で終わりです。お子様が、困った方向に走ってももう「友達親子」では止められません。新しい友達に従っているのですから。