「画一的」「ステレオタイプ」・・・かっては非難の対象でした。「個性的」であれ!と朝野を上げて皆をあおりました。その結果、時代は変わり「自己責任」で「選択」しなさい・・という求めていない人にも選択を迫る時代になりました。「なんでもかんでも選択する、決断する」ってものすごく疲れることなんです。心休まる暇がない。私は、「嵐に乗り出す船」のような生き方が好きですが
時には「港で休みたいな」と思わないこともありません。人のタイプによっては「寄らば大樹の陰」で生きる方が「のびのび」できる方もあろうかと思います。よく「選択肢の多い高校に進学させたい」と保護者様がおっしゃいます。理解できます。「二者択一」の進路なんて言うのは究極ですよね。しかし、「選択肢の多い」「価値観の多様化」は、一方では「不安」を増大させます。
正解のない社会ですから。私が「学校秀才」をあまり高く評価しないのは、学校の中とは「ある評価基準のある安定した環境」であるからです。そんな「安定した環境」は、社会には実はありません。だから、「不安定世界」に直面して心理的に「不安定」になっちゃう人が多いのです。教育はあるが、安定性がない・・・これはこれで困る問題です。進学塾と標榜している「エース進学ゼミ」が提案している価値観は「勉強を通じて『人間性(力)を高める』ことが『幸福の実現に通じる』」というものです。賛否あろうかと思います。塾生全員が、膳所高校に入学せよ、洛南に進め!東山に行け!などは全く思いません。「受験自体」が「お子さまの成長」の「跳躍台」になるように利用したいのです。現在の世の中の価値観は多様です。「お前はアホか!」と否定される方もあるでしょう。しかし、
なんらかの部分でこんな考え方にご賛同いただける方が集まる場所としての「エース」・・・そう考えています。