一般に言う「学力が低い状態」はよろしくないと思います。しかし、人間の価値は「テストの点数では計れない」のは当然のことです。IQ は「学習作業能率」ですから、「作業能率」の測定の一種です。しかし、作業能率がよろしくないと
「人より時間がかかる」ことになりますね。「同じことをくりかえす」・・割り算のひっ算の習熟などによく表れます。
でも一番気になるのは、「感性の豊かさ」との相関です。「美しい」と思う心になんで関係があるんや!・・・でも、お子様方と日々出会い、取っ組み合う現場では、その「関係性」を強く感じるんです。むろん「知能は高くても感性(私は特に美への感性を思うのですが)が誠に乏しい」方もあります。「共感性の低い」方もあります。・・・大人にはいっぱいいるでしょう、変な人って。しかしながら「学力が低いまま」だと、「教養の欠如」は免れないように私は思うのですが、みなさまはどうでしょうか?「豊かになった」と言いますがこれは目先の「経済の豊かさ」を指すだけのように思います。「教養の豊かさ」「心の豊かさ」には程遠い状況のように思います。ヨーロッパが培ってきた一般市民でも教養豊かだぞっていう、そういう部分に追い付くには100年くらいかかるかなあ~などと私は嘆息しています。
しかし、私たち世代の次の世界は「新しい豊かさ」との付き合いかた・・が問われる世界なんでしょうね。