私たちは1万年前の人類とほぼ何も変わっていないそうです。進化という点から見れば「1万年」程度は大したことのない時間のようです。しかし、1万年前の環境は今の私たちを取り巻く「衣食住」の環境と大きく異なります。
今、食を得ても次にいつ得ることができるかわからない・・・・こういう状態ではエネルギーを温存するように人間の体は働くそうです。簡単に言えば「ごろごろする」‥‥動かないらしい。動いてエネルギーをロスすることを最大限度避けようとする。まあ、私自身の休日もそんなもんです。
しかし困るのは「頭」もそうだということです。頭はものすごくエネルギーを消費します。だから、極力考えたり、推理したり、想像したりしないでほしい・・・・と言うのが「生存の本能」らしいのです。
ですから、その本能に従うと「授業中に目は開いているが、全く授業に参加していない」「机には向かうが考えていない」・・・・果ては、椅子に座るのも疲れるからごろごろして、何も考えない、思考停止状態(パソコンで言おうとスリープ状態)になる。
この「本能」に立ち向かえるのは「万物の霊長たる人間の理性」しかありませんね。スリープしかかる脳に「俺は今、学びの途中ぞ!邪魔をするな!」と命令を出せるかでしょう。(まあ、この命令も脳が出すのですから人間は不思議ですね)
地頭(じあたま)がいいにもかかわらず、この「省力化の力」にまけて、ゴロゴロ、だらだらして「俺はやったらできるんだぞ」と言いつつ時を逃すお子様のいかに多いことか。
やったらできる・・・・しかし、小5のことは小5で、中1のことは中1でやらなければなりませんよ。まとめて「中3」でやろう・・・・これは無理と言うものです。
ローマは1日にしてならず。