振り返ってみると、私は中学2年で十分大人だと思っていたことを思い出す。そのくせ、世間がコワイという面もあるという心の中は「カオス」だっだ様に思う。もう少し大人になれば世の中のことが見渡せて、自分の性格も陶冶されて変わるんだろうなあなんて思っていた。しかし、現実はどうだろうか?そこからどれほど成長したか。世故には多少は長けたかもしれない。しかし、ウナギのようににゅる~にゅる~とまあ、うまく立ち回る方々を見ては「ああ自分は幼いな、青臭いな、なんでもっとうまく立ち回らないのか」と思う。一部の人からは私は多弁であると思われているようだが「こころにない、思いもかけない」ことをポ~ンと言われると、「いったいこの人はどういう人なのか?どういうつもりなのか?」という自分の心の内の会話が忙しくなって、どうもその間は外からはアホウにみえるらしい。うまく立ち回る人を見て「ほお~」と思うけれど、しかしながらこの歳になるとそれを心底から真似たいなとは思わない。「自分は自分だ」と思う。ようやくおっさんになってこの程度の境地である。しかるに、今の中学生や高校生は、自分の時以上に「不安定」なんだろうなと思う。私のころよりさらに同年齢でガタイは大きくなった、小6で「おまえ、ひげを剃れよ」という子もある、初潮年齢も大いに下がった。肉体的にはどんどん大人になる時間が早まっている。が、心はどうだろうか?子供たちのまわりに心の成長を「見守り、導く大人」はきちんといるだろうか?

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