たまに聞くんですが「お金は汚い」「お金に汚い」という言葉を。
汚いでしょうか、お金は。生きていくうえで「お金は大事だよ~」と思います。10億も100億もいりませんが、「恒産無くして恒心無し」は本当だと思います。たまに来校された方の中にいらっしゃるんですが「結局、塾は金やろう」という侮蔑的な態度を示されることがあります。それは違います。こんなつらい仕事、労働生産性が悪すぎます。
何度も言いますが「お金は大事です」が、優先順位1番ではないのです。手段・道具なんです。今いる生徒たちに安定した授業を行うこと、そして、最下級の生徒が卒業するまで継続して経営するために「お金」が必要なのであります。「うちの子供を合格させるのにいくらいるんや?」と入塾説明に来られたお父様に言われたことがあります。「金を支払う=合格が買える」というそんな図式ならなんぼ楽でしょうか?
私は斎藤一人さんのいう「嫌なやつからはまんじゅう1つでももらうな」は信条にしています。「貧すれば鈍す」で苦しくなると「最も嫌いな、軽蔑している人間にも頭を下げてとにかく凌ぎたくなる」ものです。30余年塾人として何の後ろ盾もなく修羅場ををくぐると、そんなところを何度も経験してきました。
トイレに1円玉を落しても拾います。便器です。便器に手を突っ込むのは汚いけれど「額に汗して得たお金は汚くない」とおもうんです。また、それは子どもたちにきちんと伝えるべきことだとおもいます。