平成29年度から正式に「国語専科」という「読解・作文能力向上に特化したコース」を立ち上げます。学年に関係なく「お子様の国語力」から、引き上げてゆこうと考えています。
国語は「母国語」です。この言語の能力は「学習」のみならず「人間関係」「社会性」といったものにまで影響します。「コミュニケーション能力」が重視される現代では、「自分の思うことを相手に正しく伝える」ことができなければ社会に居場所がなくなります。国語は、誰でもがある程度は遣えます。ここまで生きてきたのですから。しかし、日常生活は500~600語程度の語彙で済みますから、一見お子様同士(いやすみません!大人同士でもでしょうか?)で、語彙の差、表現力の差は見つかりづらいのです。しかし、いったん何事かがあれば大人ですと「赤面する」ようなことになります・・皆がそれを知らん顔される(してくれる)のもある面、辛いですよね。
中学になったら・・・・という考えも否定しません。しかし、中学進学という「環境激変」時に「自立学習の習慣をつける」まで求めることができるでしょうか?学校の「計算ドリル」「漢字ドリル」を学習だと思うと大きな間違いです。あれは「ドリル=作業」なんです。「考えることはいらない」のです。だって「約分」って表題に書いてあるんですよ・・その後の作業は全部約分することですよね。
私は「居合」を習っていますが、師匠から「巻き藁なぞいくらたくさん切っても腕は上がらん」と叱られました。
巻き藁とは竹を芯にして畳表を巻いたものです。この前、NHKの「雲霧仁左衛門3」を見ていたら関口何某が巻き藁を5本かな?切っていました。巻き藁は「刃筋」が正しく通っているかを実見するために斬るのです。TVでは切り口がよじれていました・・・・失礼なことを言うと「見かけはすごい」けれど、「何のためにそれをするか」から見れば「ズレている」と思います。
「ドリル学習」も「何のためにするか」をきちんと押さえないと「やる事自体」が目的にすり替わりかねません。
エースでは国語学習の一環として「漢検」を奨めていますが、漢字学習が国語学習の全てではありません。あくまで「パーツ」です。
小学生のみなさんは、早いうちに「国語の力」の充実と「自立学習の習慣」を身につけて欲しいと思います。