私には、大学卒の学歴しかありませんから、それ以上のことは分かりかねます。保護者様の中には「研究職」「専門職」に携わっておられる方もたくさんあることと拝察いたします。
自分を振り返って思うことは、「行ったことのない世界はわからなかった」ということです。大変申し訳ないのですが、度重なる学習指導要領の改悪によって、どんどんと学習内容が削減されてきました。本来なら「世の中」が進んでいるのですからますます「学ぶこと」は多くなるはずですが・・削減されてきました。おやおやという間に最大期の7割未満になり、授業時間数も土曜休の導入で絶望的に削減されました。
今ようやくにして、学習指導要領は改訂されて、学習内容は微増しています。次の改定は2020年・・・。「詰め込む教育が子供をダメにした」と一時期激しく非難されました。子供への指導も「支援」と言え・・そうなりました。
その結果、一番被害をこうむったのは「子供」です。興味のないことを覚えることができるのは小1~2です。・・・なぜ「ひらがな」「かたかな」が小1なのか、なぜ「九九」が小2なのか?寺子屋の昔から「経験知」で知っているからです。この時期しか「こんな無味乾燥なことは憶えられない」と。批判無しで受け入れられる最後の時期だと。
子供たちは「おもしろい」と関心を持ったことはいくらでも覚えます。それこそ「百人一首」なんかすぐです。
古文の暗唱もエースではしますがこの前も小5が「平家の序段」すべて、小6が「竹取物語」すらすら・・・・本を見開き分、言って見せました・・・ほほほ!!やるわいです。意味からはいる必要もありません。意味を教えて!というなら教えます。じらします。問題は小4以降は「子供たちにおもしろいな、これは」と思わせるか?でしょう。
オモシロいと思っている子は「詰め込み」なんて少しも思いません。みずから「猛然と詰め込んで」います。私はこの年代に「ものを覚える訓練」が足らないから、中学になって「単語が覚えられん」「用語が覚えられん」などというあまりに幼稚な問題に苦しまないといけなくなります。
中学の英語なぞ、「単語が分からない」「読めない・書けない」と、どうしようもありません・・・・文の前後関係から類推する・・・ははは、それは旧帝大レベルの英語であり、1語か2語まで許される話です。