わたしは個人としては真っ向から反対です。あくまで私見ですので「冷笑」ください。
努力して実らなかったら「無駄や」・・・たまに生徒は言います。そうですね、底の浅い経済感覚から言うとそうだと思います。形のあるものにならなかったから、無駄だった・・本当にそうなんでしょうか?
志望校に入れなかった・・・これは「努力は一切無駄」だったのでしょうか?見える物だけに価値があるのでしょうか?途中で学んだこと、感じたことは取り組まなければありえなかったことではありませんか?しかしそれは「数値」や「価値を表す単位」に置き換えることができません。
「努力が人を創る」という点をみおとしていませんでしょうか?これからの時代、もっとも有用な資源、それは「人」だと思っています。そしてこの「人」こそ、一朝一夕では創り出せない、明らかなる質の差のあるものであろうと思います。百金・千金を積んでも欲しい「人」もあれば、「百円均一」でもいらない「人」も出て来るでしょう。
これも「才の違い」の場合もあれば「人柄の違い」の場合もあるでしょう。
わたしは「後者」の方がより価値があるだろう・・・希少価値になる、急造出来ない、大量生産できないからと考えています。
進学塾の塾長として「高校受験・中学受験」の結果を出す・・・・すなわち合格者数を出すのは私の責任です。それとともに、その合格者数が「塾の経営的都合で本人の志望を曲げて捻出される」ものであってはならないと考えています。
そして「高校受験・中学受験」が皆様のお子様を「人格的に鍛錬する機会」となることを祈念しております。受験は自らを信じて、己を灯として暗夜を往くようなものです。
その機会が、「無駄」であろうはずがない・・・・落ちたら可哀想だから受験は止めておけ・・・そうではないと思うのです。真剣に臨めば全てが皆様のお子様を向上させる糧になると信じております。